ぼくとネトゲの昔話
14年前。
親がPCを買ってきた。
今じゃ考えられないけど、
インターネット回線はダイヤルアップで、
ホームページの画像は1行ずつ表示されるような時代。
ダイヤルアップだから、ネットに接続している間電話が使えなかったり、電話代がかかったりもした。
PCの購入を勧めてきたらしい親の職場の人曰く、インターネットを使ってゲームができるとのことで、
ゲームが好きで、任天堂64だとかPS2だとかで良く遊んでいたんだけれど、
「インターネットを使ったゲームとは?PCで遊べるゲームとは?」
と興味が尽きなかったぼくは、さっそくサイトを教えてもらって会員登録。
サイトの名前はInfoseekgame
今はライブドアって名前に変わっている。
どんな面白いゲームがあるんだ?と思いながら見てみると、ほとんどがボードゲームだった。
正直、とてもがっかりで、その頃、3Dのゲームが盛んになっていたというのもあって、今更ボードゲーム?と思ったのだ。
まぁ物は試し、唯一やったことのあったオセロを選択し早速プレイ・・・と思ったが、出てきたのはオセロのボードではなくロビーだった。
どうやら、空いてる部屋をクリックして入室、相手を待つか、相手が待っている部屋をクリックして対戦を始めるようだ。他にも、観戦というモードもあった。
対戦者を待っている部屋も何箇所かあったものの、
「いきなり押しかけて良いのか?」
という疑問が。
なら新規部屋を建てれば良いか、とのことで部屋を建てて対戦者を待った。
ものの数分で対戦者が現れ、対戦が始まった。
もちろん負けた。負けたら退出し、勝ったらその場に残って再戦していた。
何度かやっていると、右下(だったっけ?)に
***:よろしくお願いします。
と書いてあった。
どうやら、右下に文字を打つと相手に送信されるらしい。
試合が終わったあと、ぼくも打ってみた
***:お疲れ様でした。
***が退出しました。
ぼく:おつかれさまでした
・・・。
そう、タイピングが遅くて相手に届く前に退出していたのだ。
試合前によろしくお願いしますと打ち込んでおいて、相手が入室したら発言ボタンをクリック、
試合中にお疲れ様でした、と打ち込んでおいて、試合が終わったら発言ボタンをクリックしたらいいんじゃないか?と考え、ちまちまやっていた。
ある日、ゆり☆彡という人が入ってきた。
ぼく:よろしくお願いします。
ゆり☆彡:よろしくおねがいしまーす(可愛い感じの顔文字)
勝ったなと思った。
何故なら、自分の周りで、女性でゲームをプレイする人はほとんど居なかったし、居ても下手だったからだ。
結果は、惨敗した。
5回くらい闘って全敗した。
次に行こうとした時、
ゆり☆彡:今日は時間ないから終わりね!また対戦しよう!
ぼく:うん
ゆり☆彡:じゃあまたね!
といった感じで別れた。
この出会いが、
きっとゆり☆彡さんにはなんてこと無い発言が、
ぼくをネットゲームの沼に引きずり込んで行ったのだ・・・
つづ・・・く?